青山敏弘選手 現役引退会見を行いました
チーム
10月21日(月)、広島市内のホテルで青山敏弘選手の現役引退会見を行いました。
青山敏弘選手 現役引退会見
「サンフレッチェ広島の青山敏弘は、今シーズンをもちまして、現役を引退することになりました。
これまで支えていただいた、クラブ、チームメイト、ファン・サポーターの皆さんに感謝を伝えたいと思います。ありがとうございました。」
代表質問
Q)21年間本当にお疲れ様でした。引退会見を迎えてどのような気持ちか。
尊敬するサンフレッチェ広島というクラブで引退できるということを幸せに思っています。21年という長い現役生活すべてをこのクラブでプレーさせていただき、すべてを捧げさせていただきました。そのような大きな誇りを胸に引退できることをうれしく思っています。
Q)引退を決断した時期は。その理由は。
(引退を決断した時期は)今シーズンが始まる前から、今シーズンが最後だと前強化部長の足立(修)さんと話していましたので、今シーズンが始まる前に(引退を)決めていました。
(引退の理由は)僕がサンフレッチェ広島に入団させてもらえたのは、足立さんにスカウトしていただいたからです。その足立さんに肩を叩いてもらったことが自分にとって(引退の理由として)大きかったと思います。
Q)今シーズンプレーで存在感を示していた。引退について未練や迷いはなかったか。
今シーズンで最後という想いで戦ってきました。その上でクラブの決断を覆したいという想いも持って戦ってきましたので、(決断を)覆せなかった力不足を感じています。
そのなかで今、若い選手たちが思い切り頑張って、僕のポジションを奪ってリーグ戦で首位争いをしてくれている。これほど気持ちよく引退できることはないですし、僕にとって良いことだと思っています。
僕がポジションを奪えなかったから引退する。潔く辞めさせていただきます。
Q)引退を誰かに相談したか。
引退すること自体の相談はしていません。今シーズン初めに(ミヒャエル)スキッベ監督に(今シーズンで)引退することを伝えさせていただきました。スキッベ監督からは「アオにふさわしいシーズンにしたい」とおっしゃっていただき、僕も「最高のシーズンにしたい、優勝して最後のシーズンにしたい」と伝えさせていただきました。
Q)一番近くで支えてくれていた家族の方々からはどのような言葉をもらったか。
家族とあまりかしこまって話すことはしないので、自然に(引退することを)伝えました。
(引退しないでほしいという言葉を家族から)直接は言われませんでしたが、その気持ちはとても感じていました。
Q)サンフレッチェ広島での21年間を振り返って
毎日、目の前のことを精一杯頑張ってきました。気づけば21年という長いキャリアになりましたが、全く余裕なく、毎日グラウンドの上で勝負をする。そういう時間が最高に楽しかったです。
Q)一番印象に残っていることは
2012年のJ1初優勝です。それまでJ2降格を経験したり、怪我もたくさんしてきました。そのたびに僕自身が強くなり、這い上がってきました。クラブから選手が一人ずつ抜けていくなかで、クラブと一緒になって成長していったと思っているので、それが優勝という形になったことが本当に嬉しかったです。
Q)J1でクラブ史上最多の443試合(第34節終了時点)に出場したことについて
感謝しかありません。たくさんの監督やチームメイト、スタッフさんが僕を支えてくれたと思っていますので、感謝でいっぱいです。
Q)指導者の方々にはどういった気持ちを伝えたいか。
皆さんに情熱をもって接してもらいました。サッカーの哲学、すべてを吸収させていただいたから今の僕があると思っていますし、その時々の監督の想いに100%応えるため、監督、チームと同じ目線に立ってやってきました。(その想いに)応えられたかはわかりませんが、ここまで僕を大きくしていただいたことに感謝しています。
Q)自分にとってNo.1だと思うプレーは
ファンサービスかな。(笑)ファン・サポーターの皆さんからは、ふれあいがあって初めて応援していただける。そして同じ目線で戦っていけたことが一番大きかったと思います。僕のパワーになっていましたし、(ファン・サポーターの皆さんとの)関係性が僕の一番の成功の秘訣だと思っています。
Q)今年開業したエディオンピースウイング広島のピッチに立ち、そこから見る光景をどう感じたか。
まだ実感は湧いていません。ピッチに立っていますが、僕自身のプレーをまだ見せることができていないという想いがあるので、今シーズンの最後にピッチに立って、優勝して、ここでこの景色が見たかったんだと実感して、現役を終えたいと思います。
Q)どんなプレーを見てほしいか。
勝負強さが強みだと思っていますので、ここぞというときにゴールやアシストを決めたいです。今シーズン最後に一発狙って、一番良い時に、一番良いものを最後見せることができたら良いなと思っています。
Q)背番号6への想いは。
長くこの背番号と共にピッチで戦ってきました。「サンフレッチェ広島の6番は青山敏弘だね」と言ってもらえるようにずっとやってきましたし、結果を出して初めて(6番が)自分の背番号だと胸を張って言えたので、結果を出してくれる選手が6番をつけてもらえたら嬉しいと思っています。
Q)来シーズン以降、第2の夢はあるか。
ピッチの上で戦い続けたいと思っています。このクラブで指導者として、監督として日本一になりたい。それが次の夢になると思っています。
Q)ファン・サポーターの皆さんに伝えたいことは。
本当に長い間、良い関係を築かせていただいたと思っています。僕にとっては、どんな結果以上に、ファン・サポーターの皆さんとの絆が大きいので、その絆を築けたことが僕にとって、プロサッカー選手としての成功だと思っています。皆さんに感謝したいです。
Q)残る今シーズンへの意気込みは。
まだ終わっていないので、ファイティングポーズを取り続けて、隙あれば若い選手からポジションを奪ってやりたいです。自分は最後までそれができると信じて走り続けます。最後にそれが結果に結びつくことを信じて、最後の最後までこの紫の6番は戦い続けます。見ていてください。